地図、地理情報をいかに伝えるかは、案外簡単ではありません。
高校における地理教育の必修化や、テレビや書籍での地図地理趣味の拡大、エリアマーケティングや地理情報システムを活用した実用的なソリューションを含め、地理情報は少しずつ広がってきていますが、少々玄人向けではあります。

地理人がやってきたことは、もともと興味のない人に、どう伝えるか、ということです。地図、地理情報を、日常生活の身近な感覚や、おもしろいと思えるところにつなげるべく、冊子やWebのコンセプト提案や編集、記事執筆や講演を行っています。前提知識がない人にも、何がフックになって、どう伝わるか、ということを日々試行錯誤しています。

また、近年はオープンデータの活用、データビジュアライズが進む時代でもあります。データを可視化して見えることも多いのですが、ただ与えられた統計を地図に落として着色しても見えてこないことも多々あります。

少子高齢化しているところもあれば、そうでないところもあります。若者の車離れが進むところもあれ、ばそうでないところもあります。様相は一様ではなく多様化していますが、それゆえ、まちづくりも正解はありません。だからこそ、個別性を把握、固有の地域資源に敏感になる必要があります。固有の地域資源となると、ズームアップして細部に敏感になるところですが、他のあらゆる地域と比較して何が固有かを見出すことも重要です。全国300都市を回ることで、見えてくるものもあります。

重要なのは、生活感や個別性と、データや全体感をつなげることです。そのために、見方と伝え方を編集しています。
その実例はこちらのページをご覧下さい。